田熊山笠（福岡県宗像市）・福岡地域別探検

田熊山笠（たぐまやまかさ）

◆◆◆◆◆　田熊山笠　◆◆◆◆◆

　ＪＲ東郷駅から宗像高校あたりまでを田熊地区と言います。その田熊地区にある示現（じげん）神社（旧田熊神社）の奉納山笠として五穀豊穣や無病息災を願って始ったのが田熊（たぐま）山笠です。田熊玉笠の始まりは戦後の昭和２５年で当時は東郷に２本、田熊に２本の山があり、互いに速さを競い合っていたそうです。
山笠は途中何度か中断したそうですが平成４年に有志の人達が「田熊に山をもう一度・・・」と言う事で復活しました。今は田熊の山笠が一本だけ走っており、毎年７月の第３日曜日に田熊・東郷地区で田熊山笠の追い山が開催されます。
なお、飾り山笠の展示は追い山の一週間まえから行われます。山笠の展示場所はＪＲ東郷駅東口近くの八並川に架かる田熊橋の上。
山笠の制作は津屋崎祇園山笠も制作している津屋崎の人形師原田誠さんです。

※ その後、田熊山笠の展示場所は八並川に架かる田熊橋の上から「いせきんぐ宗像」の広場に変更になりました。それにともない、田熊山笠追い山コースも変わっています。最新は田熊山笠公式サイトで確認ください。

　毎年７月の第３日曜日に田熊・東郷地区で田熊山笠の追い山が開催されます。追い山はＪＲ東郷駅東口近くの展示場所を13:40頃に出発し西鉄ストア前に移動します。
西鉄ストア前　を１４時に舁き出し、ＪＲ東郷駅に行き、駅のロータリーを回って宗像市役所に向かいます。途中、田熊の守り神である示現（じげん））神社に立ち寄り参拝して東郷地区にある宗像市役所に行き、出発地に戻ってきます。市役所までの往復約５キロを勇壮に走り抜ける迫力ある山笠です。
追い山の最後の区間約５００ｍ（簡易裁判所付近→東郷小学校前）はタイムレースで最後の力をふりしぼり全力疾走します。2011年は３分１５秒で歴代のタイムレコードだったようです。これは昔に４本の山で速さを競い合っていた名残でしょうかね？
また、田熊山笠はラグビーの福岡サニックスブルースの選手が参加していることでも知られています。彼らは体が大きくがっしりしていますから山を担ぐとバランスが悪くなり普通の舁き手が棒に肩がとどかなるようで、山は担がなくて山の後からの押しに徹しているようです。

　実は宗像市には「田熊山笠」の他に「地島」、「鐘崎」、「大島」の４つの山笠がありますが、２００３年（大島は２００５年）新宗像市誕生までは別々の市町村だった事もあり、地域性が強く４つの山笠は７月中旬にそれぞれ別々に行われていますが、最近「宗像山笠振興会」なるものを作りお互いに交流は行っているようです。いつの日か合同の賑やかな追い山が行われるといいですね。

● 田熊山笠追い山コース図

◆ 【16:28頃】山は帰り追い山は終了
【16:28頃】山笠は帰り追い山は終了

　◆ 動画案内（概略版約６分）

　◆ 動画案内（詳細版約13分）

　◆ 田熊山笠の展示場所は田熊橋の上から「いせきんぐ宗像」の広場になったようだ。　※ 2016/7/16 撮影
田熊山笠の展示場所は八並川に架かる田熊橋の上から「いせきんぐ宗像」の広場になったようだ。　※ 2016/7/16 撮影

　◆ 「いせきんぐ宗像」は国史跡田熊石畑遺跡に造られた遺跡公園　※ 場所はここ
「いせきんぐ宗像」は国史跡田熊石畑遺跡に造られた遺跡公園

　◆ 表標題は「船弁慶』（ふなべんけい）」

　◆ 山笠の制作は津屋崎の人形師原田誠さん
山笠の制作は津屋崎の人形師原田誠さん

　◆ 見送り（裏）は「独眼竜正宗」

　◆ 「いせきんぐ宗像」はけっこう広い

　◆ 「いせきんぐ宗像」専用駐車場もある

宗像市田熊周辺マップ（マピオン）　地図の中央 '+' あたりが“田熊山笠の展示場所”の位置です。

田熊山笠の公式サイト

宗像市の公式サイト

宗像観光協会（むなかた玄海天然印）のサイト

宗像市商工会のサイト

  ＊インフォメーション
　　■宗像市役所　　　　0940-36-1121（代表）
　　■宗像市商工会　　　0940-36-2268
　※アクセス
　　■ＪＲ東郷駅から徒歩１０分